「高時給」「未経験歓迎」「自由シフト」──
魅力的な言葉が並ぶテレアポ求人。でも、実際に面接へ行ってみると「想像とまったく違った…」そんな経験をした方も少なくないのではないでしょうか。
私自身、いくつものテレアポ求人に応募し、面接で違和感を覚えて辞退したことがあります。中には、働いていたらトラブルに巻き込まれていたかもしれないようなヤバいケースも。
この記事では、実際に私が体験した“テレアポ求人の落とし穴”3選をご紹介します。失敗しない求人選びのために、どんな点に注意すべきか、リアルな視点でお伝えします。
「破格の時給の高さ」だけに飛びつかないために──。これから応募を考えている方の参考になれば嬉しいです。
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コールセンター(テレアポ)の時給設定は基本いくら?
テレアポの時給は、飲食や事務などのバイトよりも価格が高い設定のところが多いです。
通常のコールセンター時給
- 東京:1,500円~2,000円程度
- 地方都市:1,200円~1,600円程度
- 地方:1,000円~1,400円程度
2025年時点。求人をザっとみたところ、これくらいの時給が基本的なテレアポの時給だと思います。地域で価格も変わるので一概には言えませんが目安にしていただけたらと思います。私はこれより低いと安すぎると感じるし、これより高い価格で「初心者OK」などと書いてある会社に対しては違和感を感じます。
ここからは私が「高い時給のコールセンターはヤバいかも」と思うようになった実体験について。
テレアポ求人、つい「時給」で選んでいませんか?
私はこれまでにいくつかのテレアポ求人に応募し、面接にも足を運びました。
その中で、「他のテレアポよりも時給が破格に高いな」と感じて面接に行った3件は明らかにヤバい会社だった為、面接の時点で自ら辞退をしました。
今回は、そんな私が実際に体験した“テレアポ求人の落とし穴”について、正直にお話ししたいと思います。
テレアポの落とし穴①:オフィスが不衛生で空気がどんより…
「努力次第で月100万円も夢じゃない!」と求人に書いてあった会社。(その時点で怪しいですよね)
とりあえず話を聞いてみようと面接で訪れた事務所は、扉を開けた瞬間に違和感を覚えました。
部屋は狭く、ゴミ箱にはゴミが溢れ、換気されていない空気がよどんでいる──。
面接担当の方も少し強引な印象で、商材についてたずねると「貴金属の訪問買取」とのこと。
一見よくある業種ですが、驚いたのは面接時に「こんな感じのアポ取りですよ」と見せられたトークスクリプトの内容。トークの初めに
「靴が片方でもあれば買い取りますよ。」
というトークがあったんです。
(靴を片方だけでも買い取る?本当に?)と思って確認すると、それはあくまで「きっかけ作り」とのこと。実際は高価なものを引き出すための誘導でした。
電話リストもなく、自分で市外局番+1234…と番号を作ってかけろという指示。
危機感を感じて、すぐに「辞退します」と伝え、その場で履歴書も返してもらいました。
テレアポの落とし穴②:面接場所がファミレス!?しかも業種が…
「高時給1,600円から、経験に応じて時給UP」と書いてあった求人。同じ地域のコールセンターよりも明らかに時給設定が300円ほど高かった会社。
応募をしたところ「ファミレスで面接しましょう」と連絡がありました。
不安はありましたが、指定されたお店へ向かうことに。
話を聞いていくうちに、どうやら風俗店の予約受付のテレアポであることが判明。
しかも、業務内容は電話だけでなく「女の子のメンタルケア」「経理補助」など多岐にわたり…
勤務場所も店舗内の待機室で、「これはやばいのではないか、、」不安がありました。
この時は履歴書不要とのことだったので、そのまま辞退を伝え帰りました。
テレアポの落とし穴③:高時給に釣られそうになった出来高制の罠
「時給900~3000円」という時給に幅のある求人。
(ノルマがあるのかな?アポ数で時給が上がるのであれば、そちらの方が効率がいいかも。)
と思い応募をしてみました。面接に行ってみると、オフィスはきれいでスタッフも多く、一見すると好印象でした。
時給は「取れたアポの数 × その後の成約状況」で変動する完全出来高制。
どの時点で時給が確定するのかを確認したところ、アポを取るだけではダメ。営業が訪問後に成約した時点で時給が反映されるとのこと。
ハードルが高すぎるし、訪問・契約が確定したのかはいちスタッフでは確認できないことなので不安に。
「先月、時給3000円だった人はいますか?」
「時給2000円を超えるスタッフはどれくらいの割合なのでしょうか?」
「スタッフ皆の平均時給はいくらですか?」
「最低自給900円のままの人の割合は?」
と聞いても、「それはお答えできません」と濁されるばかり。
しまいには、面倒くさそうにため息をつかれました。(40代のおばちゃんは、怖がらずになんでも聞いちゃうよ)
夢のある数字を出しつつ、実際にはほとんどの人が最低ラインということも考えられる。
「これは、時給3,000円もいけると夢を見せて働かせる会社かもしれない」と感じて、こちらも辞退しました。
面接では「聞く力」も大切です
面接というと、こちらが質問される側という印象がありますが。
ただ、テレアポは怪しい会社もあるので、「こちらも会社を見極める」という視点が欠かせません。
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商材は誠実なものか?
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時給の条件は曖昧ではないか?
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オフィスに違和感はないか?
「ここで働きたいかどうか」は、自分の感覚を大事にして決めるべきだと思います。
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まとめ|「条件の良さ」だけに惑わされないで
テレアポは、スキルより“環境”が大事な仕事です。
どんなに条件が良くても、働く場が不誠実だったり、不安を感じる場所であれば、長くは続きません。
今回ご紹介した体験談は、ほんの一例です。
やはり、求人情報で違和感を感じるほどの高い金額提示をしている会社は、なにかあるかもしれないと疑うことは必要。
求人選びでは「時給の高さ」だけで判断せず、
実際に会って、話して、聞いて、自分の感覚で見極めることが何より大切です。
安心して働ける場所で、気持ちよくアポが取れる毎日を、あなたにも見つけてほしいと思います。