コールセンターでテレアポの仕事を始めると、最初の研修で必ずと言っていいほど聞くのが「断られても、すぐにあきらめないで。あと一押しが大事」という言葉。たしかにその通り。
ですが──
その“一押し”が許されるのは、相手が少しでも聞く耳をもってくれている場合だけです。
受付の方からハッキリと断られたのに、そこで粘ってしまうのは、営業ではなく「迷惑行為」になってしまいます。
「テレアポってやっぱり嫌われる仕事なのかな」と感じてしまう人がいるのも、こうした“粘る場面の見誤り”が原因かもしれません。
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受付は“絶対に通らないこともある”と理解する
受付は、相手企業の顔であり、門番のような存在。
電話を繋ぐかどうかは、担当者の判断ではなく、「会社の方針」で決まっている場合もあります。
たとえば、


といった対応は、個人の感情ではなくマニュアルに沿った対応です。
ここで強引に食い下がると、営業スキルではなく「ルールを守れない会社」として認識されてしまい、企業全体の信用にも関わります。
これが「切るタイミング」のサインです
受付で以下のようなセリフが出たら、粘るのではなく、すぐに電話を切る判断をしましょう。
-
「営業の方はお繋ぎしておりません」
-
「結構です」
-
「お断りしております」
この段階で「わかりました。ありがとうございました」と伝えて、潔く引くのが正解です。
ここまではっきり断られたらアポは取れませんし、名乗っている以上、電話の内容は会社名や個人名ごとに記録される可能性があります。
無理に粘ればクレームや悪評にもつながります。
体験談:「後悔するかもしれませんよ」と言ってしまった同僚の話
以前、私の隣で架電していた同僚が、こんなやり取りをしていました。
受付の方から
「営業電話は担当にお繋ぎすることはできません」
とはっきり断られたにも関わらず、

と食い下がっていたのです・・・

その場にいた私は、聞いていてゾッとしました。
“後悔するかもしれません”という一言は、もはや営業ではなく脅しのような印象を与えてしまいます。
あとから本人に「なぜあんなセリフを?」と聞いたところ、
「研修で“すぐ諦めるな”って言われたから、どうにか突破しようと思って…」とのこと。
ただ、ここで忘れてはいけないのは、受付はアポを取る相手ではないということです。
受付で粘りすぎるのは逆効果。相手に嫌な思いをさせたうえに、会社の名前にも泥を塗ってしまいます。
実際にクレームこそ入らなかったものの、口コミサイトでその会社の対応について悪く書かれたそうです。
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受付は“営業相手”ではない。礼儀と見切りの判断を
受付の方には、ビジネスの相手としての敬意と礼儀をもって対応することが大切です。
それができない営業は、すぐに「感じの悪い会社」「しつこい電話」として記憶されてしまいます。
繋がらない相手に粘るよりも、見込みのあるリストへ早く切り替える判断力の方が、結果的に成約率も上がります。
断られたら潔く引く。
最後に「ご丁寧にありがとうございました。失礼いたします」と一言残すだけで、会社としての印象もまったく変わってきます。
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まとめ:切り時の見極めが“プロの営業”を作る
テレアポの成否は「粘り方」にある──それは事実です。
ですが、“どこで粘るか”の見極めを間違えると、逆効果になります。
受付での粘りは、基本的に逆効果。
断られたら無理に押さず、礼儀正しく引く。
それができる人こそ、長く愛されるテレアポスタッフになれるのだと思います。
関連記事:「担当者と話せた!でも、どこまで粘るべき?」
受付突破後、いよいよ担当者と話せるチャンス。でもそこで話しすぎて警戒される人も……。
▶“担当者との粘り方・見切り方”編はこちら