「お電話でご迷惑じゃないですか?」
「すぐに終わりますので、ご安心くださいね」
──こんな一言を添えたことで、それまで断られてばかりだった相手が耳を傾けてくれるようになった。そんな経験はありませんか?
テレアポでは、「話を聞いてもらえるかどうか」は最初の数秒間でほぼ決まります。
相手は突然の電話に警戒しており、気を抜けばすぐ「結構です」と言われてしまう世界。だからこそ重要なのが、相手の“警戒心”を下げる言葉選びです。
この記事では、心理学の「テンション・リダクション効果」に着目し、相手の不安や拒否感をやわらげる話し方をご紹介します。
初心者の方はもちろん、最近アポが減ってきた…と感じている方にも、すぐに実践できるテクニックです。
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テレアポで使えるテンション・リダクション効果とは?
テンション・リダクション効果(Tension Reduction Effect)とは、相手が不安や緊張を感じているときに、安心材料や配慮の言葉を先に伝えることで、受け入れられやすくなるという心理効果です。
たとえば──
-
「営業の電話かも…」と身構えている相手に
→「ご挨拶をと思い、ご連絡いたしました」 -
「長く話されたらイヤだな」と思っている人に
→「短くお伝えしますので、少しだけお時間いただけますか?」
こうした一言があるかないかで、相手の反応が驚くほど変わるのがテレアポの現場。
相手の“拒絶モード”を解除するスイッチのような役割を果たすのです。
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テレアポがなぜ断られにくくなるのか?心理のしくみ
①「突然の電話=不信感」が前提にある
現代では、知らない番号からの電話に「何か売られるのでは?」「個人情報が狙われている?」と不安を感じる人も少なくありません。
そのため、第一声で少しでも安心感を伝えることが、会話を始める土台づくりになります。
②“先回り”の安心で心の余白をつくる
テンション・リダクション効果は、相手の「想定される不安」に先回りして配慮を見せることがカギ。
たとえば…
-
「この電話は営業目的ですか?」という不安
→「ご案内のみで、こちらの電話で契約をするというお話ではありません」 -
「忙しいのに、長く話されるのでは?」という懸念
→「すぐに終わりますので、お時間はとりません」
これにより、相手の心に“聞く準備”が生まれ、テレアポの次の一言が届きやすくなります。
実践トーク例|すぐ使える“警戒心を下げるワード”
以下は実際に効果があるとされている、「警戒心を下げるための第一声」例です。
状況 | 例文 |
---|---|
一般 | 「お時間大丈夫でしょうか?すぐに終わります」 |
BtoC | 「ご安心ください。何かを売り込むお電話ではありません」「2分で終わりますので」 |
BtoB | 「ご挨拶がしたくてご連絡いたしました。契約などのお話ではございません」 |
高齢者相手 | 「迷惑なお電話ではございませんので、どうぞ安心して聞いてくださいね」 |
ポイントは、相手の“心の声”を先に言葉にしてあげること。
「売られるのでは?」「長いのでは?」という警戒を“見透かすように”カバーすることで、「この人は信頼できそう」という印象を持たれやすくなります。
注意点|やりすぎは逆効果になることも
-
「ご安心ください」を何度も繰り返すと逆に怪しく聞こえてしまう
-
「短時間で終わる」と言いながら実際に長いと信頼を失う
これらは「不安を減らす」どころか、逆に不信感を増幅してしまいます。
あくまで自然な会話の中で、相手の疑問や抵抗感に寄り添う一言を添えるのがコツです。
まとめ|最初の一言が、テレアポの断られにくさをつくる
テレアポは「断られないこと」が目的ではありませんが、相手に「聞く姿勢」を持ってもらえなければ、どんなに良い話も届きません。
だからこそ、テンション・リダクション効果のように、「相手の不安を先に取り除く」ひと工夫がとても大切なのです。
「ご安心ください」「すぐ終わります」──
たった一言が、アポ率を上げる大きな一歩になるかもしれません。
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