「すみません、今ちょっと…」と、話の途中で切られてしまった。そんな経験、テレアポではよくあることですよね。
でも、実はその“判断”は、相手がじっくり考えた結果ではないのかもしれません。
人の思考には、瞬時に反応する「システム1」と、じっくり考える「システム2」という2つの流れがあります。
今回ご紹介する「二重過程理論(デュアルプロセス理論)」は、まさにこの“反応のしくみ”を解き明かした心理学。
テレアポの第一声や声の印象が、相手に与える影響を見直すヒントになります。
「話す前に断られる」「興味を持ってもらえない」
そんなときこそ活かしたい、伝わりやすい話し方のポイントをお届けします。
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テレアポで話す前に断られるって、どうして?
「お世話になっております。◯◯会社の……」「あっ、けっこうです!」ガチャ。
…という“ワンフレーズ切り”は、テレアポの現場あるある。
何を話すかすら聞いてもらえないこともありますよね。
でもそれは、あなたの話し方が悪いわけではありません。
人の脳は、無意識のうちに「聞く・聞かない」を数秒で判断しているんです。
つまり、本題に入る前の“声の印象”や“話し方”でほぼ決まってしまっている可能性があります。
二重過程理論(システム1とシステム2)とは?
人間の意思決定は、2つの思考パターンに分かれます。
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システム1:直感的・感情的・素早い判断
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システム2:論理的・慎重・じっくり考える思考
テレアポで相手があなたの声を聞いた瞬間に感じる印象は、ほぼシステム1の領域です。
声のトーン、間の取り方、話すスピード…これらは“情報そのもの”よりも先に判断される要素です。
だからこそ、テレアポでは最初の数秒が勝負。
その第一印象をクリアして、初めてシステム2(内容を理解しようとする脳)に届くのです。
\こちらの本にも記載有/
テレアポでシステム1(直感的)に好印象を与えるコツ
① 声の第一印象を整える
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明るめのトーンで
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ゆっくり、はっきり
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口角を少し上げて話す(声が柔らかくなる)
声の印象は、内容よりも早く相手の心に届きます。
「感じがいいな」と思われれば、数秒でも“聞く耳”を持ってもらえる可能性がぐっと上がります。
② はじめの一言は「緊張を隠さず」やさしく
例:「お世話になっております。○○会社の○○と申します」
ビジネスで一般的な「お世話になっています」を使い、相手の脳が「脅威ではない」と判断しやすくなるため、システム1の警戒心を下げる効果があります。
③ 情報はシンプルに、論理は“後から”
いきなり複雑な説明をすると、システム1が「わかりにくい=めんどう」と判断してしまいます。
まずは、聞きやすさ・やさしさ・安心感を届け、その後に内容を伝えていくのがポイントです。
テレアポで説明が上手い=伝わる、とは限らない
テレアポで誠実に説明したつもりでも、反応が冷たかった経験はありませんか?
それは、「システム2(論理的思考)には届いていても、システム1(直感的思考)が拒否していた」可能性があります。
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説明の前に“安心できる声かけ”を
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「感じがいい」が伝わる話し方を
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内容ではなく“伝わり方”に一工夫
この順番を大切にすることで、聞いてもらえる確率が変わります。
まとめ:まずは“聞く気持ち”を引き出す話し方を
どんなにいいサービスも、話を聞いてもらえなければ届きません。
相手の心の入り口に立つには、まず「この人の話、ちょっと聞いてみよう」と思わせることが必要です。
二重過程理論は、「人はまず直感で反応し、そのあとで考える」ことを教えてくれます。
あなたの声や話し方が、相手の“聞く準備”を整える一歩になりますように。
焦らず、やさしく、声から信頼を届けていきましょう。