「お電話させていただきました」は、実は“二重敬語”ってご存じですか?
テレアポ業務や受電業務など、コールセンターの仕事ではお客様との会話がすべて。
でも、敬語を使っているつもりが、逆に失礼になっている…なんてこと、意外と多いんです。

「“おっしゃられる”って普通じゃないの?」
──そんなふうに、言葉遣いに不安を感じる方へ。
今回は、テレアポ歴6年の私が過去に現場で出会ってきた、よくある“敬語のNG集”をたとえ話つきで分かりやすく解説。
読んだあとには、言葉に自信が持てるようになるはずです。
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よくあるテレアポ敬語の“間違いあるある”と正しい言い方
その①「ご覧になられましたか?」→実は二重敬語!
間違い例:「先ほどの資料はご覧になられましたか?」
正しい例:「先ほどの資料はご覧になりましたか?」
解説:
「ご覧になる」自体がすでに尊敬語なので、「られる」を足すと敬語が重なってしまいます。
たとえば「お召し上がりになられる」も同様で、丁寧なようで実は間違いです。
その②「○○社長様」→どっちかにして!
間違い例:「田中社長様」
正しい例:「社長の田中様」または「田中社長」
解説:
「様」と「社長」は両方敬称です。重ねて使うのは過剰な敬語でビジネスマナー的にNG。
役職を使う場合は「様」は不要です。
その③「おっしゃられる」→実はこれもNG
間違い例:「お客様がおっしゃられるには…」
正しい例:「お客様がおっしゃるには…」
解説:
「おっしゃる」は「言う」の尊敬語。それに「られる」をつけると二重敬語に。
補足:
「〜とおっしゃいました」なども正しい使い方です。違和感がないよう注意が必要です。
その④「お電話させていただきました」→要注意ワード
間違いではないけど、違和感あり:「お電話させていただきました」
スッキリ言い換え例:「お電話いたしました」「お電話しました」
解説:
「〜させていただく」は謙譲語ですが、連発するとクドく聞こえることも。
本来は“相手の許可がある行為”に使うべきで、テレアポではやや不自然です。
たとえ話:
「お水を飲ませていただきました」→なんだか丁寧すぎて不自然ですよね。
その⑤「〜のほう」連発は避けて!
間違い例:「お見積書のほうをお送りいたします」
正しい例:「お見積書をお送りいたします」
解説:
「〜のほう」は丁寧に聞こえるため多用されがちですが、曖昧さが出てしまい逆効果。
特にビジネス電話では、結論をはっきり伝えることが大切です。
たとえ話:
「今日のご飯のほうは、カレーのほうです」→なにかモヤモヤしますよね。
テレアポで使う敬語の基本ルールを“ざっくり”おさらい
用語 | 正しい使い方 | NG例 |
---|---|---|
社長・部長など | ○○社長・○○部長 | ○○様社長 |
おっしゃる | 「〜とおっしゃっていました」 | おっしゃられる |
見る | ご覧になる | ご覧になられる |
言う | おっしゃる | おっしゃられる |
行く・来る | いらっしゃる | いらっしゃられる(×) |
食べる | 召し上がる | 召し上がられる(×) |
する | なさる | なさられる(×) |
言葉ひとつで印象が変わるのが、テレアポの奥深さ
たとえ数分の電話でも、相手の印象は「言葉遣い」で大きく変わります。
誠実さや信頼感は、丁寧なだけでは伝わらず、「正しい敬語」でこそ伝わるもの。
実際に、敬語がスマートな方は断られても丁寧に対応される場面が多いと感じます。
間違っても落ち込む必要はありません。少しずつ直していけば、それだけで印象は変わっていきますよ。
まとめ|間違い敬語は恥じゃない。気づけたあなたは一歩前進!
・「二重敬語」はつい使ってしまいがち。
・「様」と「役職」の重ね使いにも注意。
・「お電話させていただきました」などの“クドい敬語”も見直そう。
敬語は「知らなかった」が「知っている」に変わるだけで、大きな武器になります。コールセンターで働いている方は特に必要なスキル。
受電はもちろん、架電のテレアポで正しい敬語を使えることで、対企業テレアポでは信頼感を得ることが出来ます。
少しずつアップデートして、言葉に自信が持てるようになりましょう。