「また断られそう…」
「今日はアポ、取れない気がする」
そんなふうに感じて、電話をかける手が止まってしまう。
テレアポの現場では、誰にでもあることです。
でも実は、うまくいくかどうかを左右するのは、「実力」だけではありません。
“自分にはできる”と思える気持ち=自己効力感(じここうりょくかん)が、大きく影響しているのです。
今回は、心理学で注目される「自己効力感」を高めて、前向きに電話をかけるためのヒントをご紹介します。
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自己効力感とは?「できる気がする」が行動の原動力に
「自己効力感(Self-Efficacy)」は、心理学者アルバート・バンデューラが提唱した概念です。
簡単に言えば、「自分にはそれができる」と思える感覚のこと。
この感覚が強い人ほど、困難なことに挑戦しやすく、継続もしやすいとされています。
バンデューラは、自己効力感を高める要因として以下の4つを挙げました。
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✅ 成功体験(実際にやってみてうまくいった経験)
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✅ 代理経験(他人がやっているのを見て「自分もできる」と思えた経験)
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✅ 言語的説得(「あなたならできる」と励まされること)
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✅ 生理的・情緒的状態(リラックスしている、緊張していない状態)
つまり、自己効力感は「根拠のない自信」ではなく、積み重ねで育てていけるものなのです。
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テレアポで“自己効力感”が低くなるのはこんなとき
では、テレアポの現場ではどんなときに自己効力感が下がってしまうのでしょうか?
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❌ アポが連続で取れなかったとき
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❌ 周りのスタッフと成績を比べて落ち込んだとき
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❌ 上司に指摘され、自信を失ったとき
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❌ 苦手意識のある業種のリストで架電が重く感じるとき
このような場面では、「どうせ無理かも」「うまく話せないかも」と思ってしまい、声が弱々しくなったり、言葉に迷いが出たりします。
でも、その“気持ち”が変わるだけで、話し方や相手の反応まで変わることもあるんです。
テレアポ現場で自己効力感を高める3つの方法
① 小さな成功を意識して積み重ねる
アポが取れたかどうかだけを成果と見ると、自己効力感は下がりやすくなります。
たとえば、以下のような「小さな成功」を意識して数えてみましょう。
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最後まで話を聞いてもらえた
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こちらの会社名を覚えてもらえた
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資料送付の了承をもらえた
“できたこと”に目を向けることで、自信が少しずつ回復していきます。
② 他の人の成功を「自分もできる」に変換して受け取る
職場の先輩や同僚が成功しているのを見たとき、「自分とは違う」と思うのではなく、
「自分にも同じやり方ができるかも」と“代理経験”として受け止めてみてください。
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話し方のテンポや言い回し
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断られたときの切り返し方
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クロージングのタイミング
細かく観察して、自分の中に取り入れていくことで、自己効力感が高まりやすくなります。
③ 自分自身にかける言葉を変えてみる(ポジティブ・セルフトーク)
「どうせ断られるかも…」と心の中でつぶやいていると、声のトーンにも不安が出てしまいます。
そんなときは、自分への言葉を意識的に変えてみましょう。
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✅ 「話せただけでOK」
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✅ 「断られても次がある」
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✅ 「落ち着いて話せば大丈夫」
たとえ根拠がなくても、自分にやさしく、前向きな言葉をかけることで、自己効力感は確実に育ちます。
自己効力感が高まると、こんな変化が起きる
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☑ 声のトーンや言葉に自信が出てくる
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☑ 提案に迷いがなくなり、相手の反応も変わる
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☑ 結果が安定し、「また頑張ろう」と思えるようになる
自己効力感は、「アポを取る力」だけでなく、「続けていく力」にもつながっています。
まとめ|「できる気がする」は、きっかけになる
自己効力感は、才能ではなく、後から育てられる“心のスキル”です。
「話すのが怖い」「自信が持てない」と思ってしまう日も、少しずつ、自分を信じる力を育てていくことで、テレアポの仕事はもっとラクになっていきます。
最初の一歩は、「今日はうまくいくかも」と自分に声をかけてあげることかもしれません。