「アポ数がゼロで辛くなり落ち込む。自分には価値がない気がする…」
「上司に褒められたい。でも、それだけじゃ続かない…」
コールセンターでテレアポ業務をしている方は、1度はそんなふうに感じたことがあるのではないでしょうか?
テレアポは、数字や評価がはっきり出る仕事。だからこそ、「アポを取らなきゃ」と焦りすぎて、心がすり減ってしまうこともあります。
でも、自分の中から湧いてくる“本当のやる気”に気づけたら――
少しずつ、心は軽くなっていきます。
今回は、やる気の源を心理学的に見つめ直す「内発的動機づけ」の考え方をご紹介します。
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「テレアポで評価がないとやる気が出ない」あなたへ
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「褒められないと不安になる」
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「アポが取れなかった日は、何もできなかった気がする」
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「人から評価されないと、自分に価値がないように思える」
コールセンターのテレアポ業務では、こうした感覚に苦しむ人が少なくありません。
結果が出たときはうれしい。けれど、出なかったときのダメージが大きすぎる。
これは「外からの評価(=外発的動機づけ)」に強く依存している状態です。
ここから抜け出すヒントになるのが――内発的動機づけ(Intrinsic Motivation)です。
“自分の中のやる気”とは?|内発的動機づけの心理学
内発的動機づけとは、「外からの報酬や評価ではなく、自分の興味・成長・満足感によって動くこと」を意味します。
心理学では、動機づけを大きく2つに分けます:
🔹 外発的動機づけ(Extrinsic Motivation)
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アポ数のノルマ達成
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上司からの評価
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成果に応じたインセンティブ
など、「外から与えられるもの」がモチベーションの源。
🔹 内発的動機づけ(Intrinsic Motivation)
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テレアポトークで自分の成長を感じる
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相手の声に耳を傾けられたことへの充実感
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架電時の話し方がうまくなったという手応え
など、「自分の内側から湧くやりがい」が原動力になります。
内発的動機づけの方が、安定して持続しやすいというのが、多くの研究でも実証されています(Deci & Ryanの自己決定理論など)。
アポ数に振り回されないコールセンターでの「やる気」の育て方
✅STEP1:内発的モチベーションを書き出す
「なぜ、この仕事を選んだのか」
「自分は何にやりがいを感じるのか」
アポ数とは別に、“自分の中の動機”を振り返ることが第一歩。
✅STEP2:1日の「できたことメモ」をつける
アポが取れた・取れなかったではなく、
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ちゃんと切り返せた
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噛まずに話せた
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いつもより落ち着いて対応できた
といった自己成長の兆しに目を向けましょう。
✅STEP3:「結果」ではなく「プロセス」に注目する
「今日は○○件架電できた」
「1件1件、相手の反応をちゃんと見ようと意識できた」
行動自体に価値があると思えると、アポの有無に振り回されにくくなります。
テレアポで「成果を目指すな」という話ではありません
コールセンターで働く中で、アポ数や成約率を目標にすること自体は、決して悪いことではありません。
でも、それが自分の価値すべてになってしまうと、達成できなかった日に「自分は無意味だ」と思ってしまいがち。
大事なのは、外発的動機と内発的動機をバランスよく持つこと。
「評価されたい気持ち」と、「自分のために頑張っている」という気持ちは両方あっていい。けれど、後者が土台になると、折れにくくなります。
アポの数ではなく、「あなた自身」に価値がある
アポがゼロだった日。
そんなときでも、「自分のやったことに意味がある」と思えたなら、それは確かな一歩です。
- 目標の架電数が架けられた
- 噛まずにスラスラ話せるようになった
- 切り返しトークが上手くいった
“内発的動機づけ”は、外の評価がなくても、あなたの中にちゃんと存在しています。
声を出して、話して、断られて、それでもまた架ける――
辛くて辞めてしまう方がいる中で、あなたは続けて頑張っている。その姿勢そのものが、すでに“価値ある行動”なんですよ。