テレアポで「内容は良いはずなのに、なぜか響かない」
そんな経験はありませんか?
実は、人は物事を感情で判断し、そのあとに理由をつける傾向があります。
この“先に感じて、あとで考える”思考パターンを、心理学では「感情ヒューリスティック」と呼びます。
つまり、伝えたい内容そのものよりも、「どう感じさせたか」が判断を左右しているのです。
今回はこの心理を使って、迷わせず伝わるテレアポの話し方を解説します。
「ちょっと話してみようかな」と思ってもらうために、言葉の“印象”を整えるコツをお届けします。
\ 安心して働けるテレアポ求人 /
▶︎ 【在宅可】自宅でできるコールセンターのお仕事を見る
▶︎【近所で探す】コールセンターの求人数最大級:求人プルル
目次:タップで飛べます
テレアポで話の中身より“雰囲気”で断られる
「すごく丁寧に説明したのに、全然興味を持ってもらえなかった…」
「内容じゃなくて、“なんか苦手”って思われた気がする」
そんな違和感、感じたことはありませんか?
テレアポでは、商品の良し悪しよりも、「その話し方がどう感じられたか」で反応が決まることが少なくありません。
人は内容を深く理解する前に、直感的な“印象”でジャッジしているのです。
では、その判断基準とはいったい何なのでしょうか?
感情ヒューリスティックとは?
「感情ヒューリスティック(Affect Heuristic)」は、人が何かを判断するとき、“どんな気持ちになったか”に強く影響されるという心理現象です。
たとえば――
-
声のトーンが明るいと「良い話に聞こえる」
-
少し不機嫌そうな声だと「めんどうそう」「押し売りかも」と感じる
このように、理屈よりも“感情の印象”で判断されているのです。
つまりテレアポでは、何を話すかと同じくらい、「どんな雰囲気で伝えるか」が大切なんですね。
テレアポで感情ヒューリスティックを味方にする方法
① ポジティブな“語感”を意識する
-
「ちょっとしたご案内」より「ご好評いただいているご案内」
-
「もしよければ」より「多くの方にご満足いただいています」
相手の“感情のフィルター”を通して聞かれることを想定し、安心感やポジティブさのある言葉を選ぶことがポイントです。
② 声のトーンやテンポに注意する
内容が同じでも、「疲れてそうな声」「機械的な話し方」では伝わりません。
-
ややゆっくり
-
優しいトーン
-
丁寧な言葉遣い
こうした“心地よい印象”が、相手の判断をポジティブに傾けてくれます。
③ 不安ワード・ネガティブワードを避ける
たとえば、「ご迷惑かと思いますが」など、マイナスを想起させる言葉はできるだけ避け、
「お時間いただきありがとうございます」のように、前向きな表現に言い換える工夫を。
言葉だけがポジティブでもテレアポで“逆効果”に
感情ヒューリスティックは、“雰囲気”が相手の判断に与える影響を表します。
だからこそ、「言ってることと声の印象がちぐはぐ」な場合、違和感を持たれるリスクも。
-
無理にテンションを上げすぎない
-
声だけでなく、自分の感情を整えてから話す
“伝える前の自分の状態”が、声や言葉の雰囲気ににじみ出てしまうこともあるのです。
まずは“安心できる印象”を声で届けよう
「伝わらないな」と感じたとき、もしかしたら“何を言ったか”ではなく、“どう感じさせたか”が原因かもしれません。
テレアポでは、理屈で説得するよりも、まず相手が「この人ならちょっと聞いてみようかな」と思える空気づくりが大切です。
感情ヒューリスティックを活かして、やさしく、信頼感のあるトークを心がけていきましょう。
伝えたいことが、ちゃんと届きますように。
関連記事
- 「あなたならわかってくれると思って」ピグマリオン効果で心を動かす
- ”両面提示の法則”を使い、あえて“デメリット”を伝えると信頼される理由
- 電話で「名前を呼ぶ」だけで信頼が生まれる!効く“ネームコーリング”とは?