「それ、うちには必要ないですね。」
そう言われて会話が終わってしまう――テレアポをしていると、よくあるシーンですよね。
せっかく丁寧に説明したのに、話を“自分ごと”として聞いてもらえない。
こちらとしては「役立つかもしれない」と思って話をしても、相手はまるで他人事。この温度差に、虚しさやもどかしさを感じた経験がある方も多いのではないでしょうか。
そんなとき、知っておくと強い味方になるのが「自己関連付け効果」という心理効果です。
コールセンターで働いている方は、是非”自己関連付け効果”をしって、今後のテレアポ業務やトークスプリクト作りに活かしてみてくださいね。
\ 今すぐ応募できる求人を探す /
▶︎ 【未経験OK&在宅可】自宅でできるコールセンターのお仕事を見る
▶︎ 【派遣で安心スタート】希望に合う職場をプロと一緒に探す
目次:タップで飛べます
“自分に関係があること”は記憶にも残りやすい【心理学の知識】
自己関連付け効果(Self-Reference Effect)とは、「人は自分と関連づけて考えた情報ほど、よく覚え、理解しやすくなる」という心理効果です。
たとえば、
-
「◯◯様のようなお立場の方に多く選ばれています」と言われると気になる
-
商品説明の中に「自分の業務・悩み・目的」と似た話が出てくると一気に関心が高まる
-
“誰か”の話より、“自分と似た誰か”の話のほうが印象に残る
これは、脳が「これは自分に関係がある」と判断した情報を優先的に処理するというメカニズムによるものです。
つまり、テレアポで「あなたに関係のある話ですよ」と自然に伝えることができれば、相手は聞く姿勢に入り、話に引き込まれていきます。
テレアポで“自分ごと化”してもらう話し方とは?
テレアポで自己関連付け効果を活かすには、相手の立場や状況に寄せた言葉を選ぶことがポイントです。
以下、すぐに使える具体的なトーク例をご紹介します。
フレーズ例①:「同じ業界の方から、よくお声がけいただきまして」

→ 相手は「自分に近い話だ」と感じ、無関心から関心へシフト。
フレーズ例②:「◯◯でお忙しいときこそ、よく使われています」

→ 忙しい自分にとって価値がある、とイメージしやすくなります。
フレーズ例③:「実は、似たような事例がありまして」

→ 相手の状況と重ねやすくなることで、“これは自分に関係ある話”と感じやすくなります。
テレアポでやりすぎると逆に“わざとらしさ”が出ることも
自己関連付け効果を活かすには、“自然な共通点”を探すのが大切です。
❌やってはいけない例:
-
相手のことをろくに知らずに「御社にぴったりです!」と言い切る
-
どんな業種にも「同じ業界の方が~」と話す(見透かされます)
ポイントは、「軽く共通点を添える」ことで、違和感のない“共感の入口”をつくること。
無理な寄せ方ではなく、自然に相手と自分を結びつける視点を持ちましょう。
あなたの話がテレアポで伝わるのは、「相手の中の言葉」になったとき
どんなに魅力的な商品も、どれだけ丁寧な説明も、相手にとって“自分とは関係ない話”だと感じられてしまえば、届きません。
でも逆に、「自分と関係ある」「まさに今の状況だ」と思ってもらえた瞬間、相手は“聞く耳”を持ってくれるようになります。
無理に口数を増やさなくて大丈夫。
ちょっとだけ相手に寄り添って、「あなたの話です」と届けられたら、きっと結果も変わっていきます。
コールセンターのテレアポ業務は、届く言葉を選ぶ力。焦らず、ひとつずつ、自分の声を磨いていきましょう。