テレアポ架電中、受付から担当者へ電話がつながった瞬間、「はい、○○です」と名乗ってくれた──
そんなときこそ、チャンスです!
その「名前」、聞き逃さずにいますぐメモをしてください。そして、トークのどこかで自然に、その名前を呼んでみてください。
たったそれだけのことで、相手との距離がぐっと縮まることがあるのです。
今回はテレアポ業務で使える「心理学」のお話をしていきます。是非読んでみて下さいね。
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電話口で担当者が名乗ったら、すぐにメモ!
受付から担当者に取り次がれるとき、「はい、営業部の佐藤です」と名乗ってくれる方がいます。実はこれ、テレアポの現場ではそう多くはない行動です。
はじめて話す“電話の相手”に対して名乗ってくれた。その時点で、きちんとした人柄が感じられるし、こちらの話にも耳を傾けてくれそうな予感がします。
私はそんな時、「これはアポが取れるチャンスだ」と思って、まずは名乗ってくれた名前を即メモします。
そして、トークの流れの中に自然に組み込んでいきます。
たとえば、
-
「佐藤様、初めまして。〇〇会社の○○です。」
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「佐藤様、来週木曜の午前中はご在社されておりますでしょうか?」
不思議なことに、これだけで会話の空気が少しやわらかくなることがあります。たった一言なのに、相手の反応が変わるのを感じたこと、ありませんか?
それには、ちゃんと理由があるんです。
なぜ“名前を呼ぶ”と効果があるの?心理学から見る3つの理由
① 名前は「自分そのもの」だから、心が反応する
人にとって、自分の名前はアイデンティティそのものです。
心理学では「🧠カクテルパーティー効果」と呼ばれる現象があり、にぎやかな場でも“自分の名前”だけは自然と耳に入ることが知られています。
これは、脳が名前に特別な注意を向けている証拠です。
だからこそ、電話口でふと名前を呼ばれると「この人、ちゃんと聞いてる」と無意識に好印象を抱きやすくなります。
🧠カクテルパーティー効果:ざわついた中でも自分の名前だけは自然と聞き取れる、人の注意力の特性。
② 名前を呼ぶと、信頼・親近感が生まれやすくなる
人は、自分を「個人」として扱ってもらえると安心感を持ちます。
逆に、ただの“営業電話”として機械的に話されると、ガードが強くなりますよね。
でも「○○様」と呼ばれることで、「この人は私に話している」と感じられ、
会話に主体的に参加しようとする意識が生まれます。
ビジネス心理学でも、名前を呼ぶことで「相手に敬意を払っている」と認識され、信頼関係が築きやすくなると言われています。
③ 名前で相手の“注意”と“記憶”に残りやすくなる
営業トークの途中、ふと「○○様」と名前を呼ばれると、相手の集中力が一瞬戻ることがあります。
これは「🎯選択的注意」の仕組みによるもの。
名前を呼ばれることで、ぼんやり聞いていた相手が意識をこちらに向けやすくなります。
また、「あの時、ちゃんと名前で呼んでくれた人だな」という印象も残りやすく、記憶に定着する効果もあるとされています。
🎯選択的注意:必要な情報だけに意識を集中する脳のしくみ。名前を呼ばれると、相手の注意がこちらに向きやすくなる。
名前の使い方:自然さとタイミングがカギ
効果があるとはいえ、名前を何度も呼べばよいわけではありません。
・やたらと繰り返す
・わざとらしく挟む
・棒読みで感情がない
こういったやり方では、逆に不信感を招いてしまいます。
大切なのは、“自然に、適切な場面で、丁寧に”呼ぶこと。
私の目安は、1コールで2〜3回までです。
少なすぎず、多すぎず。ちょうどよい加減で「ちゃんと聞いてくれてるんだな」と思ってもらえるように心がけています。
まとめ:名前を大切にすることは、相手を大切にすること
テレアポでは、相手と直接会えないからこそ、言葉のひとつひとつが印象を左右します。
その中でも「名前」は、最もパーソナルで、最も信頼を生みやすい言葉です。
名乗ってくれた相手に、きちんと名前で呼びかける。
たったそれだけの工夫で、会話の温度が少し上がり、アポイントの可能性もぐっと広がります。
小さな気づきとひと手間で、テレアポはもっと“伝わる”仕事になるのだと、私は日々実感しています。